5月15日(土)職員研修(梨花幼稚園) 1 2

東京は稲城市にある梨花幼稚園で、FOBの研修会を実施しました。各幼稚園からの普段の生活の映像を手掛かりに、厳しいくもありこどものためのアドバイスを沢山頂きました。午後は、各園から持ち寄った描画作品を一同にならべ、テーマ選びから紙の選択、画材の選択、子どもが描きたくなるような具体的な内容か・・・様々な観点から研修を深めました。

今日も10時から関東周辺の加盟園、9園、60名の先生が集まります。
土曜日にも関わらず、参加される先生には、毎度のことですが頭が下がります。
普段の保育の進めかたで、自分ではokでも、他からみたら、???という点があるとき、
それが、どうしていけないのか!なぜなのか?については、
それを指摘される研修会ってほとんどありません。
そのため、そういった指摘をして頂ける講師の先生は、参加者にとっては、大変勉強になります。
「どういった子を育てたいか?」そのために「どんな保育方法がいいのか?」
残念ながら、これに対しての最終決定は、各幼稚園の最高責任者(理事長、園長)に一任されており、
その最高責任者が、実際の保育現場から離れて、机上の上だけの理論になると、
毎年同じことの繰り返しをしていることも多くなってきてしまいます。
そういった意味では、研修は常に行っていかねばなりません。
こどもと向き合う視点が変わることで、こどもが、クラスが変わることがあります。
当たり前と思っていたことが、実はそうではないこと、今日の研修では、そういった点を学びました。
午後の時間は、各園で実施している描画の研修です。
同じテーマで行っている園もあり、また、同じ園で同じテーマでも、
先生の言葉がけや、使う材料の活かし方で、作品が全く違う面もありました。

特にこの点は上の二つ(左と真ん中)の作品に違いがはっきり出ていました。
特に年中の、コンテとクレパスを使った作品なのですが、
左上の方が、よりコンテの特性を生かしたタッチになっていて、
真ん中は、コンテをあまり使いこんでいません。
テーマや使う材料は同じなのに、出来上がった作品が全く異なってきました。
これは、同じ園でも先生がその活動で、何を目的にして進めていきたいかの、意図がどう違うかによって、
完成の作品の評価が違ってくるということになります。
こういったことが、一年続いたとしたら、こども達に与える影響も、少ないとは言えないでしょう。
こういった事に気づくことが出来たとういう点では、実りのある研修ともなりました。

 

こども達が描きたくなるような題材、わかりやすい導入、
素材を何にして選ぶか、想いがあっても、形が表現できない子を、どう形を描けるように伸ばすか?
たかが描画なのに・・・では済まされず、そういった点を配慮することの大切さを実感しました。
逆説的になりますが、
もしこういった材料選択や導入や形に対してのことも配慮せず、
一年間、同じ担任から指導を受けているとしたら、ある意味とっても怖いものがあります。
他との比較があってこそ、進歩もあるからです。
こども達の姿から、保育を見つめなおす視点、
この点を常に意識して日常保育を進めていきたいと研修を通して感じました。


1  2   ページのトップ  5月のトップへ  笑顔の小窓トップへ