6月4日(土23年度第二回FOB研修会(大井うさぎ幼稚園) 1 2

今日は東京の品川区にある大井うさぎ幼稚園で、描画について、研修を深めてきました。今年度は、定期的に描画についての研修を実施の予定です。中津幼稚園からは、6名が研修に参加しました。この研修での学んだことを、大いに咀嚼し、自園の保育向上に役立ててほしいと思います。

今日は、大阪、長野、千葉、埼玉、東京、神奈川から、総勢70名の先生が集まりました。
10時から始まり、年少から順に年中、年長と子どもたちが、5月までに描いた絵を持ってきての研修です。
ビデオにとって、普段どう子どもたちに導入しているかを実際に見ながらの講師からのアドバイスです。
そのため、変にごまかしはききません。
職員にとっては、とても厳しいものです。年少の絵がすべて終わったのが、12時半です。
その後、大変短い休憩をとって、3時半までびっしりと研修を行いました。
ある程度、描画の経験が深まってくると、絵を描ける子の方が、取り組みが遅くなる傾向がある。
それは、自分で十分に構成を検討し、色合いを考えて丁寧に仕上げてくるからではないかとの意見もありました。
経験値が多くなるためいろんな面に配慮が出来るからです。
また、普段の壁面製作をどう進めていくかで、描画での経験値がかなり高められる点があるという指摘もありました。
すなわち壁面活動の中では、グループの仲間と様々な経験を一緒にします。
たとえば、絵の具で混色する場合にも、”これくらいで混ぜたら、いい塩梅に絵の具の広がりがいいよ”などは、
比較的友達から教わる中で、その後の個人絵の具による混色の経験値が高められます。
そういった仲間との関わりを、上手に使うことで、お互いが伸びるのではないかという点も報告がありました。
絵手紙の活用をどう工夫するか。(描画の活動の前段階として実施する)
用具、材料の説明を最初にした後で、導入を行い、その気になったところで、
すぐに描けるような環境を整えた方がいいのではないか?
オムレツを描く場合、料理の手順に従うならば、
「最初に卵を描いて、 最後に赤でトマトケチャップを描くよ」
という点までは、こどもに伝えてもいいのではないか。
すなわち色の出し方を先生が主体になって、配慮してもいいのではないか。
トマトを描く場合(年長)、緑と赤を先生が色を作り、一緒に出す。
子どもによっては、青いトマトを描きたい子や熟した赤いトマトを描きたい子など様々いるので、
そういった面は子どもに任せていけばいいのではないか。
パトカーを描く場合、白と黒を最初に出して、形を描いてもらい、
最後に赤を出して、赤灯を描いてもらうのがいいのか、最初から三色出した方が描きやすいか、
・・・さまざまな意見(体験)がでました。
それも、それぞれ子どもたちと一緒にやってみて、 その報告を深めながらお互いに研鑽を深めて、
よりよい描画指導法を現在も模索しているところです。
この研修の一番の良い所は、
他園で実施している絵を見て、
自園の子どもたちにもああいった絵を描かせてやりたいと、心底思う点です。
すなわち先生が刺激を受けて、よりよいものを子どもと一緒になって
作り出したいと願ってこそ、真なる職員の研修になると信じています。
この研修で少しでもいい絵を子どもと一緒に作ろうと、先日は夜遅くまでかかりました。
その結果はさておき、その過程で汗をかいた過程こそ、職員の財産になると思っています。
保護者の皆様の温かいご支援をお願いします。

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