10月31日(月)焼きいも大会
お天気にも恵まれ、無事にやきいも大会を行うことが出来ました。 |
毎年恒例の秋の味覚を味わう焼き芋大会。
ダルマの会の有志に寄付頂いた焼いも製造機「焼き太郎」を従えての大会です。 今朝は、8時から点火、釜にはすでに60本のお芋をホイルに包んで入れてあります。 この最初のおいもが出来上がるのが、約2時間半です。大量の石に熱が徐々に入るのに40分程度、 その後、火力に勢いがついて、さつまいものでんぷんが溶けるまでが約2時間です。 早めに熾火(おきび)を作ってしまうと後で灰になってしまい、熾火になりません。 今日の薪の大きさ、幹の太さ等で、熾火になるのに約50分でした。 園児が10時20分にさつまいもをホイルに包んで出てくるのを考えると、 9時半に、ドラム缶に点火すれば、ちょうどいい塩梅です。 |
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薪を多くの保護者の方から頂いていますが、先日の台風の被害で 園庭の栴檀(せんだん)の木が地上4メートルの所から折れてしまい、 その幹をチェーンソーで輪切りにしておいたのも、斧で薪にしました。久しぶりの楽しい薪割りでした。 時間の都合が付けば、子ども達にも薪割りの様子も見せてやれたので、少し残念です。 こういった場面を見せることで、表現のシーンを連想することができます。体験は、イメージを広げます。 朝から登園するなり、園庭を見渡して、 ”変な臭いがする”(年少)、”焼き芋の匂いだ”(進級児)、”おいしいお芋食べるの、楽しみだ”(年長)など、 初体験の子、2,3回目と経験している子によって、驚きも、声も様々でした。 しかしながら、どの子からも、おいも焼きを楽しみにしている雰囲気が伝わってきます。 |
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9時半を過ぎると、自由参加の保護者の方も少しずつ集まってきます。 朝から自主的にお手伝いのお母さま方は、お芋を洗い、大きさを選別し、ホイルに包みんで下さいます。 |
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窓越しから嬉しそうに見つめる子ども達、とってもわくわくしています。 |
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バスの子も集まり、全員が揃ったところで、
さつまいもを、きれいに洗います。 こういった時は、実にいい表情です。 |
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当日参加の方の分も、係りのお母さまが洗って下さいます。 みんな力で、250本のおいもは、きれいになりました。 |
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さつまいもをホイルにくるみます。 年中、年長の分は、ドラム缶ので焼くため、ホイルの下に濡らした新聞紙を撒き、その上からホイルで包みます。 |
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さくら組さんも・・・。 お友達に教え合っている姿が、微笑ましいですね。 |
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すみれ組さん。大きなたらいに水をはり、そこに新聞紙を浸して、巻きます。 |
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ひまわり組さん。
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ふじ組さん。 おいしく焼けるといいですね。 |
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自分でとってきたおいもですから、気持ちも入ります。
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いちごるーむのお友達も、上手にくるめました。
こちらは、焼き太郎なので、新聞紙は不要です。 |
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まずは、たんぽぽ組のお友達から、お芋を焼きます。 |
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この焼き太郎は、「♪石焼いも〜、おいも♪」と 秋の夜長に、軽トラで販売しているあの石焼いも屋さんが使っている釜と同じ構造です。 |
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石を敷いて、お芋を乗せ、さらに石をのせ、その上においも、と2層に石が重なり合い、 |
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遠赤外線の効果で焼くため、徐々にでんぷんが溶けて、あの黄金色のホクホクのおいもに仕上がります。 年少さんが入れているのは、一番上ですが、よく見るとその下にうっすらと顔を出しているのが、 朝から入れている先発隊です。(左下写真) 本日のおいもで中心がまだ白くなっているままで、食された方も僅かにいらっしゃったとおもいますが、 これは、ドラム缶で焼いたものに多くあります。火の加減も、熾火をつくってその中で、焼くようにしていますが、 少しかき回しを怠ると、焦げてしまいます。塩梅が案外と難しいのです。 すみません。皆さんに美味しい状態のものを召し上がった頂きたいのですが、 人手が足りておらず、火の番もかなり熱いので・・・。でも全体的にとても美味しいと言って頂きました。 |
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お芋を入れ終わったら「おいしくなりますように」と、みんなでお祈りをし、一度教室に戻ります。
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さくら組さんも、「エィ!」勢いよく火の中にお芋を入れます。
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「おいしくなりますように」 |
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すみれ組さんも、煙に負けないで、お芋を投げ入れます。 |
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最後に葉っぱをかぶせて、焼き上がりを待ちます。 |
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いちごるーむのお友達も「エィ!」 |
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ひまわり組さんの順番です。 |
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ふじ組さんも、煙たいけど負けないでお芋を投げ入れます。 |
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この煙で目に染みた経験もまた、普段味わえないことです。 この熱さも、表現発表会の時の、演目で、熱いシーンの描写の時に生きてきます。 前に「孫悟空」で、牛魔王の住んでいる火焔山(かえんざん)で熱さに苦しむシーンを演じた時に役立ちました。 |
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小さいお友達も、お兄さんやお姉さんの真似っこをして「エィ!」 |
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皆で集まって、秋の味覚を味わうのもまたおつなものです。 本当は、クリ拾いもあれば、焼き栗も味わうと、さらに秋の味覚を味わえてとっても素敵ですが・・・。 じゃ、誰が準備?自分で自分を忙しくしそうなので、ここだけの話にしておきますね。 教育には際限がありません。子ども達のために、こうしてあげたいと望むと、本当にやることは盛りだくさんです。 でも中津幼稚園の活動内容は、土に触れたり、おいもを蒸かしたり、焼いたり、どんぐりを観察したり、 さつまいものツルで、リースを作ったり(今年初挑戦です)、カマキリを観察したり・・・と、 それらを描いたり、造形に生かしたり・・・、自然にふれあい、そこから発生する文化を大切にし、 それを先生(人)がどう伝えていくかを考慮する、 もちろん 子どもに気づかせる、意欲を持たせる、想いを引き出すことも考慮しての意味です。 文字通り、「環境による保育」をとても大切にしている、 かなりいい保育内容だと自負しています。(まだまだ改善点もあるのですが・・・) そして、それらを保護者の方に、こうしてホームページで伝える事が、またとっても大事なことです。 幼稚園でどんなに良いことをしていても、それを保護者の方に毎日の様に伝え、 こども理解を深めて頂かないと、相互の理解にはなりません。 この幼少期の触れ合いは、一生を左右するとても大切なことですから。 また 、ホームページを単なる宣伝のために使うのであれば、なんのための教育?と言えるでしょう。 単に園児募集の為のホームページでは、あまりにもったいないと感じています。 園児を取り巻く保護者の方(在園児の方)ためのホームページであり続けたいです。 前に、幼稚園の園便りについて、 「あれは、卒園アルバムと同じように、毎月の子ともたちの生の声の集大成です。 後でふり返った読み返したとき、子どもとの思い出がたくさんつまった、とっても大切なもの、 本当にありがたいです。作るのはとっても大変でしょうが、頑張ってください」と励ましの声を頂きました。 今日、参加された保護者の方は、ゆっくりと秋の一日、笑顔で子ども達と触れ合ったと思いますが、 とってもいい一日だったのでは、ないでしょうか。 こういった雰囲気を少しでもお届けしたいのが、 このホームページをつくったそもそもの動機であり、 園便りもまた同様です。 すみません、少々、横道にそれました。 |
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子ども達、とってもいい表情をしているでしょう。 今日もSさんから、上のお兄ちゃんが、今日”幼稚園で焼いもがあるよ”って言ったら、 ”幼稚園の焼き芋うまいんだよなぁ”って、とっても、焼いもの味を覚えていて、 弟を羨ましそうにしていたんです。と報告を受けました。 不思議と、こういった声は本当に良く聞きます。それだけ、こころの奥底に残っているものなのですね。 子ども達の声には嘘はありません。 こういった単純ですが、 そういった子どもの心に残る活動の意味を斟酌することはとっても大切な事だと思います。 大人がいいと思って行った活動でも、こどもの心から見たらあまり意味のない活動もたくさんあります。 近い例ならば 作品展の視点等がそうでしょう。造形月間の活動をしてみてつくづく感じています。 すみません、また横道にそれそうなので・・・。 |
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こうやって、和気あいあいと仲間と楽しそうに食べるから、美味しさもまた倍増するんでしょうね。 |
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年長さんは、場所の事もあり、残念ながら教室で。 出来上がった、お芋を食べるとどのクラスからも「おいしい!」の声が。 来年は、全園児、時間がとれれば園庭で、 また、小さなお子さんのシートを用意して、皆で和気あいあいと園庭でしたいですね。 さらに、さつまいもを、もう少し食べながら、ゆっくりと秋の自然に触れ合いたいので、 おにぎりなど手軽なものにして、皆でのんびり過ごしたいとの意見も出ました。 また、今日の反省を来年度に生かしますね。 本日は、係りの方にもお手伝い頂き、和やかな中、焼いも大会が出来たこと感謝します。 ありがとうございました。 この服についた匂い、しばらく消えません。明日くさかったら、ごめんなさい(園長) |