4月17日 (木)環境による保育 1  2

朝のお母さんとの別れに涙している子は、まだまだいます。お母さんとの別れの寂しさを、どうお友達との遊びの楽しさに変えていくか、それぞれが園への目当てをもって登園できるかがその鍵になります。保護者の皆様も、環境による保育(自然、人、文化)をどう捉えて、子どもに目当てを持たせるか、大切なことです。
私が子どもと一緒に登園した頃(6年前)は、毎日のように、朝、虫取りにいき、そこで見つけた虫を友達に見せるのを楽しみに、登園しました。お友達が驚くのが、楽しくて、毎日のように、いろいろな昆虫を捕まえては、見せ合ったものです。お子さんにあった、環境の捉え方があります、どうぞ、ゆっくりとお子さんの成長を楽しみながら見守っていきましょう。数年前、卒園文集の中に、「登降園のさい、親子でふれあったちょっとした時間が、今思うととっても大切な時間であった気がする。共に共感できたことは、親子のふれあいを深め、より子育てが楽しく感じられた」とかかれてありました。みなさんは、どうですか?


出入口に、お花を飾りました。
入園当初、お母さんとのしばしの別れは、悲しいもの。ぎゅうっとお母さんにしがみついている姿を見ると、声援を送りたくなります。
「お母さん!行かないで!まだまだ涙の日々は、続きそうですね。」
もう自分でお便り帳を開いて、シール貼りは覚えてきたようです。  私も仲間に入れて、朝のおままごと遊び。
さっさと自分で靴を脱いで、上履きを履いています。鞄からお便り帳出して、
シールを貼っています。 タオルを出して、
タオル掛へ
ゆっくりでいいよ!

お母さん!じっとお母さんにしがみついています。
先生が「〜ちゃん、今日は、17日だよ、このマークにシール貼ろうよ、 一緒に遊ぼうよ」と、声をかけます。
新しいクラスになじんでいくにも、子どもにとっては、いろいろな想いがあるようですね。

M君がテラスで涙ながら園長に尋ねてきました。「お母ちゃんは何時に来るの?」「僕もう帰りたい!エーン」「ママはね、二時過ぎにならないと迎えにきてくれないよ」「二時って何時」「あのね、お昼を食べて、少し遊ぶころかな」「エーン、エーン・・・・」話しながらもお母さんに会いたい気持ちが、こみ上げてきて、時折大きな声でお母さんを呼ぶ声がテラスにこだまします。・・・・。しばらくして、おさまってきた頃に、園庭に小さな青い鳥が舞込んできました。「あの、小鳥さん、何してるのかな?」「小鳥は、地面をトントントン、と走るようにジャンプしながら、地面を突っついて移動して、また空に飛び、同じようなことを繰り返していました。「何してると思う?M君」「餌食べてる」とかぼそい声で教えてくれました。餌、食べてどうするのかなぁ」「おうちに帰るんだよ」「さっきね、幼稚園の屋根から下りてきたの先生見たんだけど、見に行ってみる?」「うん!みてみたい」「じゃ、いこうか」「手をつないで、テラスを歩き、そっと近づいてみると、なんと、小さな雛に餌をやっていそうな場所がありました。私達が近づくと、小鳥はすぐに飛んで行きます。M君、今度見たら先生に教えてね。しばらくして、落ち着いてきたので、「好きな食べ物は?」と聞くと、近くにあったおままごとセットの中から「いちご」を選んで教えてくれました。「おうちでは、どんなことして遊ぶの好きなの?」「ブーブーのお話好きなの」「そうなんだ、絵本読むの好きなの?」「うん」「じゃ、何か読んであげようか?」「うん」、そうして絵本を選び始めました。これを撮ったのが上の写真です。お母さんとの別れに、涙を流し、大きな声で泣き叫ぶ子が、少しずつお話しながら、だんだんと気持ちが落ち着いてくる。この一枚の写真に、子どもの頑張っている姿、お母さんとの別れが、周囲の自然(小鳥)や人(先生)や文化(絵本)、といった環境に癒されていく様子が垣間見られます。「お母さんとの別れの寂しさ」が、「絵本を読んでもらいたい」との楽しみに変わっていく表情が見られました。初めての自立の第一歩であるこの4月、一人ひとりの親御さんとの別れの寂しさが、友達との遊びの楽しみに、幼稚園への楽しさに早く変わってくれることを祈りながら子ども達と触れ合っていきたものです。(園長)
今日は、我妻先生がきてくれました
年少は、外の遊具で遊びました。遊具の使い方も説明しながら・・・。
やっぱりみんなと遊ぶのは、楽しいね。
先生、行くよ。

年長、ひまわり組は、文字遊びを実施。
線をなぞったり、ひらがなの、「く」「つ」「へ」「し」を書きます。ほとんどの子はもう読めています。
「く」のつくものには、どんなものがあるかな?「くま」「くるま」「くつ」「くじら」・・・
「つ」のつくものは?「つみき」「つくえ」「つえ」「つる」「つき」・・・。

鏡文字にならないように気をつけてね。先生の話を真剣に聞く姿勢もしっかりとれています。
知識を学ぶというのは、とっても楽しいことですね。お友達への手紙も、また増えるね。
この時間は、本当に静かです。
年長、ふじ組は、絵本を読みました。蜂が餌を団子に丸める様子や、カマキリなどの様子も学びました。
「ふーん、そうなんだ」
年中は、初めてのはさみの使い方を学びました。
はさみで切る感触って、なんか気持ちいいね。
先生、私の切ったの上手でしょう。一回で切れるように、紙の長さも調整しています。
はさみで切った、紙は、どうしたいかな?切ったら、やっぱり貼りたいね。のりを準備してあるから、好きな形で貼ってみよう。
先生見てみて、これはね、花火なんだよ(右上)など、いろいろな声が聞かれました。
早めに出来当たった子は、粘土を出して、こね始めています。手先を動かすこと、発達の上でもとっても重要です。
糊も手にのせて、どれくらいつければいいのかを、自ら学んで調整していました。
失敗を繰り返し、そこから一歩づつ学ぶ姿勢こそ、子どもが自らその知識を習得していく過程です。
この活動は、床で実施しています。 小さな机では、糊や紙や、はさみが落ちたり、画用紙に切ったものを貼りにくいですし、
手についた糊も、そのべとべとを落とせるよう、ターポリン毎に、雑巾が一枚おいてあります。
活動によって、子ども達の動線がどう変化するか、それを見通しながら、
床での活動、机、椅子のみの活動と環境設定を吟味しカリキュラムを編成しています。
今日も皆、楽しかったかな。

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