12月13日(木)造形遊び   

造形月間が始まって今週で2週間です。しかし、一つ一つの作業の中で、作品を作ってはそれで遊び、壊わしては修繕してまた遊ぶ、常に、そういったことを繰り返しながら進んでいるため、形としては、まだまだ出来上がっていないものがたくさんあります。しかし、例えば、段ボールで作った屋根には、仲間と相談しながら描いたと思われる、かわいい絵が鉛筆で描いてあったり、トイレの便器も最初は、四角であったものが、中をくりぬいて、穴が開き、丸くなって、しっかり「ウンチ」がおいてあったりと、形が変化しています。
狼さんが来ても大丈夫なレンガのお家を作ろうと、何度も強度を増すように工夫する場面があったりと、こども達の黙々とした姿がそこにあります。見てくれは、そんなに立派に見えないかも知れませんが、そこにこどもの想いがたくさん見られる造形遊び月間、こども達にとっては、とってもたのしい活動のようです。


 

 年長 ひまわり組 四隅のベニヤを軸に、壁を段ボールで固定していきます。



 見た目は、「何〜」といわれるものも、こども達はせっせと作っています。右上の牛乳パックはお風呂場でのシャワー、シャワーの下はお風呂

 押入れの台の上には(左上)、いろいろな小物入れが、中央(上)は、テレビで、左の二つある筒は、掃除機です。
   

上、これは玄関です。開閉式です。


   

 年長 ふじ組 「トイレを作りたい」と実際のトイレの様子を見学した後で、中央(上)はトイレの便器を作っています。

  右上はお風呂場です。エアークッションは、泡風呂をイメージしているようです。


 

 真剣に、作っています。右上は、三段に重なった棚とのこと。日々、変わっていきます。


 

  年中 すみれ組


   

  すみれ組(上)は、お化け屋敷の雰囲気を出すために、少し暗い、怖そうな色を塗って、そこにお化けの絵をはっています。

なにやら、お墓のような、森のようなさびしい雰囲気が伝わってきます。(上)

  年中 さくら組(上) ホテルを作成しています。ホテルの中にもいろんなコーナーがあります。

   水色で塗った所は、お風呂になるのかな、プールになるのかな。楽しみです。
     

年少のリース、もうすぐ完成ですね。(上)


 年少の造形は、なかなか形にはなりません。

今日は、狼さんのお話をし、狼が来ても壊れない、強いレンガのおうちを、作ることになりました。




狼が来ても壊れないおうち、みんなが入れるぐらいの大きなお家、みんなで、段ボールを重ねてそれを、固定していきます。



箱を重ねていくとだんだんと高さが増してきます。高いところを固定するのに、足をかけて、貼る場面も(右上)


 

中に入って強さを確かめたり(左上)、園長が狼に化けて(声だけかえて)、部屋に入って来ました。



遊んでいたこども達は、おうちの中に避難します。じっと隠れて、声を静かに・・・、だんだんと家らしくなってきます。

狼は、わざと弱い部分の箇所をつつくと、段ボールが床に落ちます。

こども達から、もっと強く作らなければとのささやきが聞こえてきます。右上は、かなり頑丈に出来上がってきます。


 

  レンガのおうちの外壁、煙突、暖炉、薪、屋根、机、やかん・・・、壊れたら修繕し、また作り直し、遊び、この繰り返しを経て、

こども達の納得 のいく、建物が少しづつ出来上がってきます。しかし、本当に道のりは遠いです。

段ボールの裏のちょっとしたところにも、その子なりのこだわりがあれば、それを黙々と作っていく子もたくさんいます。

見た目には、ガラクタの山のように見えるものでも、こども達がそこで、たくさん工夫して汗をかいて仕上げたものならば、

その子にとって捨てられない、素敵な作品です。そういった視線でぜひ、こども達の様子をご覧頂ければ幸いです。



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