11月25日(火) 年中・描画「夜のおばけ」1 2

今日は、午後から個別面談があり半日保育ですが、短い保育時間の間にも絵の具を使ったり、文字カードを使ったりと、子どもたちはそれぞれのお部屋での活動を楽しみました。

朝から年長のお友達が私のそばにやってきました。
「死んじゃったから埋めるの…。」虫籠の砂の中から干からびたカマキリが二匹。
子ども達に色々な事を教えて力尽きた生命が、最後には子どもたちによってお墓の中に埋められました。
小さい虫でも大きな動物でも、子ども達が生きものから学びとるものは無限大な気がします。
一昨年の厚木地区の幼稚園大会で、「感じる心を育てる」について、お話したことがあります。
『「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない』と、
「センス・オブ・ワンダー」の著者、レイチェル・カーソン氏は述べておられます。
これを私なりに解釈すると、
図鑑で「これは、カマキリの卵だ」と知識の上で、知っていることと、
実際に、カマキリを野原で捕まえてきて、 それを観察し、
カマキリは夏に交尾をして、その間に、バッタなどをたくさん捕まえてお腹を大きくして、栄養を蓄え、
11月頃に泡のような卵を産んで、母としての勤めを終えて、そこで力尽きて死んでしまう・・・
といった様子を目の当たりにして、
卵の横で横たわっているお母さんカマキリの姿を見て、
「かわいそうだね。赤ちゃんに会えなく・・・。でもがんばったよね。」と
今までの苦労などを知った上で、 カマキリに感謝し、優しい目で新たなカマキリの卵を見つめながら、
「僕、カマキリの卵のこと知っているよ!」と言うのでは、
同じ「知っている」でも、雲泥の差があります。
今日のカマキリさんにお墓を作ってあげているやさしい子ども達の姿こそ、
自由活動の中ではありますが、とても大事な情操教育の基本だと感じています。
その子ども達の姿をどうとらえるか、保育者としての資質が問われるところでもあります。
年少たんぽぽのお部屋では、グループに分かれて壁面製作です。
みんなで顔を寄せ合い話し合います。
あーでもない、こうでもない…そして画用紙には道が出来上がっていきます。
年中さんのお部屋では、描画「夜のおばけ」にとりくんでいます。
濃紺の紙にカラフルなお化け達が出現です。

白を混ぜなければ色が濃すぎて、濃紺の画用紙には映えません。
「なんか見えにくいな〜。」「白を混ぜてないからだよ。」と、言葉が飛び交います。

右上、ブランコの上を飛びまわるお化け…ということは公園かな。
一人のおばけ、二人のおばけ、たくさんのおばけ。
子ども達の描きたいイメージはいろいろです。
パレットにはパステルカラーの花が咲きます。
年長組では文字遊びがはじまっています。・
繋がったカードを一枚一枚丁寧に切り離し、一枚一枚に名前を書いていくち密な作業がつづきます。
根気強く丁寧に…静かに取り組む姿には感心させられます。
カードには「いちごがいっぱい…」「あひる があがあげんきに…」などなど、
続く言葉を考えて書いていくのものです。
文章にも個性が光ります。
中央の文字、いちごがいっぱい続き、「みのってる」の文字が記入されました。
きっと幼稚園の畑での5月に収穫したいちごを思い出していたのかもしれませんね。

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