1月30日(金)保育参観3日目 1 2

10時から年中 すみれ組「孫悟空」、11時から 年長 ふじ組「ナイチンゲール」を行いました。「どんな様子だろう?」と楽しみにしている保護者の方も多かったことと思います。
そして、いざ表現活動が始まると、子ども達の真剣な表情、役になりきっている姿に改めて驚かれたのではないでしょうか。お子さんの姿を食い入るように、かたずをのんで見守っている保護者の姿がとっても印象的でした。この活動は、毎回実施するたびに、子ども達がだんだんと役がらに没頭してきます。時には子どもとは思えない表情を見せてくれることも、しばしばあり、見ている保育者が驚かされることもあります。
この活動を通して、少しでも子ども達の「考える力」、「表現する力」を伸ばすお手伝いができたらと考えています。2月14日(土)の発表会、 ぜひ楽しみにしていてください。

年中すみれ組の保育参観、
左上の写真は、子ども達の表現の前に、
絵本や今までの活動のスライドを使い、
あらすじを説明させていただいているところです。
すみれ組の題目は、孫悟空です。
真ん中と右上は、いたずらばかりしている孫悟空。
孫悟空はお釈迦さまに岩にされて500年が経ち、
通りかかった三蔵法師に助けられます。
猪八戒はとっくりのお酒を飲んで、酔っぱらっています。
猪八戒と孫悟空は戦いますが、
三蔵法師が止めさせ、
猪八戒も仲間になります。
川の登場。
川の水をのんでいた孫悟空達は川にのまれてしまいます。
カッパの妖怪、沙悟浄がいたのです。
舞台の上では、沙悟浄がすきをもち、川をあやつっています。
この後、孫悟空と猪八戒は沙悟浄と戦い、沙悟浄も仲間に加わります。
ここで悪者、牛魔王の登場です。
牛魔王が持つ、赤いボンボンは、日の玉です。これにさわるとあまりに熱いので火傷してしまいます。
「あちち!あちち!」と手や足をばたばたさせるシーン、しっかり演じています。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄は牛魔王と戦い、最初は倒されてしまいますが、
三蔵法師からエネルギーをもらい、復活し牛魔王を倒します。
隠れていた三蔵法師(左上)を迎えに行き、
一行は天竺に向かいます。
天竺について、お釈迦さまと和尚様に迎えられ、
エンディングとなります。
一通り終わった後、担任が声掛けし、
表現の少ないところ、リズムの合わないところを
もう一度確認しながら行います。

水を飲むシーンも声掛けします、
今このシーンは
「旅に出て、喉の渇きと疲れでふらふらになっているところだよ。
そこで水を見つけて喜び、飲むところ、どんな気持ちだと思う?」
というと、ふらふらの状態や、見つけるために手をかざしたり、いい表現が出てきました。

孫悟空は「サル」声かけをしないと、すぐに人間になってしまいます。
ここは、なかなか難しいところです。常に意識していないとできません。
この活動では、一人が何役か持ちまわりますので、余計難しいのです。
今日はお足もとの悪い中、参観にいらしていただきまして、ありがとうございました。
年長のふじ組も、最初にあらすじの説明をさせていただきました。
ふじ組は、ナイチンゲールを行います。
裕福な貴族の家に生まれたフローレンスは、
貴族の娘としての礼儀作法を教え込まれる毎日が嫌でたまりません。
お辞儀(おじぎ)の仕方やダンスを教え終わると、
母親は「ホーホッホ・・・」と満足して退場します。
貧しい村人たちの登場です。
苦しそうに、よろよろと今にも倒れそうな、村人。
子ども達の迫真の演技が光ります。
そこへフローレンスの一家が食料を持って現れます。
偉そうな男爵(父)の「えっへん!」と貴婦人(母)の扇をかざして一瞥しているシーン、
それに代わる、フローレンスの優しい、心配そうな表情、
村人の貧しさ、苦しさ、哀れさ、
役によっての表情がとってもはっきりしていて見せ場です。
倒れている村人をみて、
心優しいフローレンスは思わず村人に駆け寄りますが、
母親に連れ戻されてしまいます。
本を読んでいても、身が入りません。
これから、どのように生きていけばいいのかしら?
悩んでいるフローレンスに、神様の声が聞こえます。
「答えは、あなたの、心の中に・・・」
神様の声を聞き、看護婦になる決心をしたフローレンス。
ふじ組さん、心を一つにして歌います。
この歌の歌詞、とっても心に染み込みます。
場面は変わり、ロシア軍をイギリス軍の戦いです。
今日の参観では、
フローレンスが傷ついたイギリス軍の兵士の姿に心を痛め、
看護の決意を新たにするところまで行いました。
ふじ組さんももう一度、
おうちの方に見ていただきます。
最初から始まりますが、ご覧になられていた保護者の皆様の表情がとっても真剣であり、
会場がひとつになって、なんとも言えない雰囲気を醸し出していました。
そう本当に魅せられるのです。
子ども達の迫真の演技に・・・。
10時からの年中の「孫悟空」を見られた保護者の方は、
このナイチンゲールを再びご覧になって、こども達の発達の違いを特に感じられたようです。
このイギリス兵とロシア兵が戦うシーンも、音楽のリズムに乗って、テンポよく、勇ましく演じていました。

本当に一時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。
表現発表会は、2月14日。
またまだ時間はありますが、やるたびに、こうした方がいいよ、この演技じゃ、そう見えない…など、
子どもたちとも相談しながら作り上げていきます。
どんどん役に没頭してくると、子どもとは思えないような表情も出てきます。
「完成の学期」である3学期、この表現活動を通して、
こども達の「考える力」「表現する力」を
少しでも引き出し、伸ばすようにしていきます。
まだまだインフルエンザが流行っていますが、健康面に気をつけてお過ごしください。
今日は悪天候の足もとの悪い中、ご参観頂き、誠にありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。


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