7月1(火)七夕飾り

第9回目のかんがるーむ。4月からはじまったばかりのこの活動ですが、もう随分と前から皆さんと一緒にいるような気がしてなりません。なんだかとっても不思議な気分です。充実したときを共に共有してきたからでしょうか。
さて、今日は七夕飾りを行ないました。この笹は、昨日、園長とバスの運転手で、幼稚園の下の山林で収穫してきた地元産の竹です。この5月には、この竹藪で、たけのこ狩りもし、春の息吹を十分に感じてきました。朝とって、夕方には、調理したのですが、とても水分があり美味でした。竹は一日に数メートルも成長するほど、そのエネルギーは強いものです。こども達が、この竹のように、真っ直ぐに素直にたくましく成長してくれますように!

幼稚園での七夕飾りです。
「アンパンマンになりたい」「プリキュアになれますように!」「パン屋さんになりたい」
子ども達の願いを込めた短冊が風に揺られています。
なんだかとっても情緒のある風景です。
今日は七夕飾りに、がんがるーむの親子、43組がいらっしゃいました。総勢90人ほど。
受付コーナーで、名簿に丸をつけて、こども達は、お便り帳(出席表)に大好きなシールを貼ります。
場所を確かめながら、好きなシールを貼る手も真剣ですね。自分で出来ることは、なるべく自分で行ないます。
お友達のをじっと見ながら、「なるほど、そうやるんだね」と子どもながら気付いていきます。
学習という言葉があります。
「学」は真似る、習は、羽に白と書きます。 白は百のことです。
生まれたばかりのひな鳥が、親が羽を広げて飛び立つ姿をみながら、自分でも何百回も繰り返し真似ながら、
やがて自分でも飛べるようになることから意味がきたそうです。
こども同士の関わり合いの中で、こども自身が成長すること。
こども達が、やりたくなるような環境を整えて、友達同士の関わりの中で共に失敗を繰り返し、
自ら知識(知恵)を吸収していくこととっても大切なことです。
だんだんと皆集まってきましたね。
体操座り、お父さん座り、お母さん座り、赤ちゃん座り・・・、先生と一緒に真似っこゲーム、みんな覚えたかな?
今日は、年中の田中敦子から七夕のお話をさせて頂きました。
話の内容は、下記の通りです。
『織姫とひこ星は、なかよく遊んでばかりいたので、神様がけしからんと、二人を離れ離れにしてしまいました。
1人になると淋しくて、毎日、二人は泣いてばかりいました。それをみた神様は、かわいそうになって、
一年に一度、この七夕の時だけには、天の川を渡って逢えるようにしてくださいました。
”ねえ、お友達!
何とかこの七夕の日に二人が幸せ逢えるよう、みんなも七夕飾りをかざってくれるかな?”』
そういった投げかけで、こどもから
「かわいそうだから、僕、〜してあげよう」という気持ちが芽生えたら、
その活動は、こどもが主体的に活動していくことになります。
無論、活動がその対象の子にとって、簡単すぎず、難しすぎない程度のものを準備すること、
進め方をある程度、目に見せて教えることも大切です。
今日は、三角を重ねて糊でくっつけること、どの指でつけたらいいか、糊の量は・・・などを説明したあと、
すぐに準備にかかりました。
実はこどもの活動は長くし、準備はその分短くして、こども達に待たせないようにしないと、飽きてしまいます。
こういったところは、 周到にしなければなりません。
今日の活動は2歳児にとっては、難しいところもありましたが、
お母さんの手を借りながら、真剣に活動していましたね。
年長の作品は、折り紙を交互に張り合わせて、洋服を作っています。これもかなり手先を使う作業です。
年少、年中と段階をへて、
こども達に、「想いを大切にした」活動方法を取り入れていると、
作品に向けてのこどもの集中力も増して、子ども自身の力がより引き出される気がしています。
何でもそうですが、自分でしたいと思って、技術を学ぶときのほうが、
取得力は増しますし、目当てを持っているので、自分で出来たときの達成感は大きく、真に身につくものです。
これは本当に大切なことです。
お母さんもお子さんも真剣でしたね。
途中で、いろいろな貼り方をみんなの前で披露すると、
それを見ていた他のお友達も刺激をうけます。もちろん保護者の方も。
お友達のを見ながら、あるいは、保護者の作るのを真似ながら、徐々に飾りつけも進んでいきます。
あとから配った折り紙で、好きな飾りを作ってくださいとお話すると、
みなさんいろいろなアイディアで製作されていました。右上はスイカですね。
ある程度、出来上がったところで、笹を配ります。
思い思いの願いをこの短冊にのせて
七夕の願いごとを見ていると、本当にいろいろなお願いごとがあります。
年少中などの年齢では、プリキュアや、ゴーオンジャーなど
大きくなっても絶対になれないものを願望する傾向もあり、
とっても可愛らしく感じるところがあります。
また、大きくなるにつれて、より具体的なものになる傾向があります。
お花やさんや、パン屋さん・・・。
こういったものを毎年見ていますが、ある年、次のようなお願いごとがありました。
「お母さんのお腹が痛くありませんように!」
妊娠しているお母さんのお腹を気遣って、
自分のお願い事を控えて、
お腹の子を心配しているその、優しいあたたかい心に驚きました。
そして、
まだ生まれて、数年しか経っていないのに、
家庭環境によっては、こんなに小さいのに、そういったことまで配慮できるその優しさに、
目頭を熱くさせられたことがあります。
時代や文化、風土など国によって様々ですが、
こういった日本の伝習的な文化は大切にしていきたいと思いました。
今日の参加者の方々の記念写真を掲載します。
日々是好日、毎日を一生懸命に充実して過ごすこと。
とっても大切なことです。
今日こうして、七夕飾りの製作で、共に同じ環境の中で、
一緒に笑ったり、考えたり、真剣に活動したり、触れ合えたこと、とっても感謝しています。
今日もとても楽しく過ごすことができました。今日のこの短冊に、ご家族皆様の願いをこめて、共に飾っておいたり、そのときの願い事を、ノートなどに残して数年後、振り返ったりしてみると、案外いい思い出になります。
同じ空間でも、その空間でどんなことを考えたのか、どんなことに感動したのかなど、
その時に、自分の中でいい汗をかいたこと、
人との出会いの中で教えられたり、感じあったりしたことは、貴重な財産となります。
保護者の皆様、どうぞ、出会いの縁を大切にしてくださいね。
ことのほか誇らしくみえます。当たり前だよ。だって一生懸命に作ったもん。
みんなの願いが織姫様、ひこ星様にも届きますように!
本日、参加者の方に、
「このホームページを主人と一緒にみています。
毎日更新されているのは、すごいですね、頑張ってください」
と激励をうけました。ありがとうございます。励みになります。
少しでも保護者の皆様に、「子育てはすばらしい」ということをお伝えしたい思いで作成しています。
お気軽にお付き合い下さい。     園 長

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