3月8,9日(土、日)味噌体験教室

今年で9年目のダルマの会、味噌体験教室。「味噌って、どうやって出来上るの?」「糀(こうじ)って何?」初めての経験に、とっても興味深いこども達を前に、今年も160キロの味噌を仕込みました。

味噌体験、一日目は、昨年仕込んだ184キロの味噌の袋づめです。

昨年の仕込み量184キロ、その内、各自宅に持ち帰り樽に入れて床下等に眠っているものは、48キロです。ダルマハウスに残りの約136キロが保管されています。一日目は2つの樽から50キロを出しました

明日、煮るための大豆40キロです。乾燥の国産大豆を水につけると、約3倍の大きさになります。中央手前の釜は、直径32cm、これに3kgの大豆を入れます。下の大きな釜には14kgの大豆が入っています

この大豆、朝、開けたら、取っ手の付近まで水を含んで大きくなっていました。
ここまでが一日目です。(上中央)

二日目は、朝からか釜を火にかけるところからスタートです。
大豆からのアクが大量にでます。こまめにアク取りを行ないます。

参加者が9時過ぎに見えましたので、昨年の味噌の樽から出して頂きます。
上部はカビがでますので、そこを綺麗にとります。

そおっと袋に入れます。1袋あたりに入れる味噌は、1kgです。この中央上の味噌は、ダルマの会員の親戚の方が、自家栽培(長野県佐久市)した大豆を使用しました。100%無農薬です。

大豆(国産)1kg、米糀1kg、塩300gを加え、4kgの味噌が出来上ります。これは、仕入れもとの糀屋さんから、指導を頂いた分量です。保管の状態にもよりますが、最後に、煮汁を付け加えて調整します。
水分が多くなれば、それだけ、カビも増えますし、少なければ、塩の量が相対的に増えるので、
塩辛くなります。毎年、試行錯誤しながら、翌年分を仕込んでいます。

左上は、米糀3キロと、塩900gです。(中上)表面にカビがついています。長野産の大豆使用。
しかし、中身は、しっかりと熟成した味噌が中から顔を出します。とってもいい香りが参加者を包みます。

大豆をつぶすのが一苦労。ここで威力を発揮するの臼と杵です。
参加の子どもたちには、一緒に臼でつぶしたり、ビニール袋に入れてつぶしたり、
いろいろな経験をしてもらいました。

つぶした大豆は、まだ、かなり熱を持っています。
あまり、熱い中に、麹菌を入れると、熱で死んでしまいます。少しさめてから、混ぜ合わせます。

                  ペッタン、ペッタン、簡単だね!

塩も少しずつ加えていきます。塊の塩は、しっかりとつぶして・・・

こども達には、今度は、ビニールに入れて、つぶしてもらいます

しっかりと混ぜ合わせることで、麹菌が後で熟成します。機械ではないので、大豆が、まるまると残っているのもあります。これが味噌汁に入っていると、「我が家では、あたり」と子どもが得意に声を出します。なんだかとっても得をしたように感じるようです。手作り味噌らしくていいでしょう。

小さな子ども達も、多少お手伝いができることで、参加への意欲も深まってきます。
また、五感を通して、匂いや糀の感触、塩は、しみるなど、いろいろなことを感じたようです。

味噌になるまでは、早くて半年、一年と日数がかかります。手間隙かけて、作り上げたからこそ、
そこには、作り手のいろいろな想いが交錯します。
「 感謝する心を育てる」といっても実際に自ら体験することで、その言葉の重みはちがってくるものです。

今のような便利な時代だからこそ、こういった体験をすることは、感性を磨くことになると考えます。
感性は、感じる心であり、より多くの体験をすることにより、そういったことへの関心や理解が深まり、
見方や感じ方がさらに深くなることにもつながります。当たり前のことと、当たり前ではないこと、
今の日本にいると当たり前でも、世界では、当たり前でないことがあまりに多いものです。

今日は3時間かけて栃木、千葉から、来園したカップルもありました。お疲れ様でした。
みなさん、来年もぜひ、遊びに来てください。


 

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