7月8日(火)得点表作り
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普段の活動で、いかに楽しく、面白くこども達が興味をもって活動していくか。これはとっても大切なことです。こども達に、いくら説明したところで、集中する時間は限られています。まずわかりやすいように目で見せて、実際に行うこと。そして、製作で作り上げたものが、その活動で、どのように使われるかを実際に見せて理解してもらうことで、こどもの活動もより能動的になります。
今日の年中の得点表、これは、運動遊びゲームで、グループ毎に競う合った際に、勝負が決まった時、子ども達の前で、はり出していくためのものです。得点表に自分のグループが丸をもらえると、チームごとの意気込みや協調性に変化が見られます。リレーなどで、競い合ったとき、最初の頃は、1位と4位でもそれほど大差なく喜んでいたこども達が、回を重ねていく中で、1位から4位の表彰に変化が出てきます。1位では胸をはって大喜びするのが、4位だと、肩を落とし、元気もなく、ため息までつく、こういった変化はこども達が、その活動にどれだけ集中してきたか、助け合ってきたか、励ましあって工夫してきたかなどの過程が如実にでます。一位の重みを知り、負けたことへの悔しさを知っているからこその、感情です。いろいろな経験をしたほうが、こどもにとってもいい結果を生み出します。寒さに震えた人ほど太陽を暖かく感じるからです。人への思いやりもそういった過程を通ってきたほうがより身につくものです。
幼稚園の教育要領の5領域、人間関係、環境、言葉、表現、健康、それぞれは実に深く相互に関わりあっています。運動遊びを(健康の領域)を充実するためには、友達と協力(人間関係)しながら、面白く進めたほうがより充実します。そして面白く進めるためには、それに使う材料(表現の領域)の製作(とっても真剣に取り組みます)を工夫しゲームの要素を多くし取り入れていくと、こどもの意気込みも変わってきます。得点表を作成し、先生が意図的にそこに介入し、自然の要素も取り入れて(環境)友達と協力していく中で、こども達も話をよく聞くようになり建設的な意見がでてきたり、自分の考えをきちんと言葉(言葉の領域)で伝えたりできるようになってきます。すべて活動は、単体ではなく、他の活動と密接に関わりあっていきます。
どういった活動を取り入れていくかというwha'tを選択した後も、howをどのように構築していくか。とっても大切な視点です。なぜならば、保育は生き物です。こどもの状態、興味、発達段階によって常に変化していきますから。


年中 すみれ組  得点表の丸を製作中です。
得点表?
そうこれは、運動会遊びの際、グループ毎に競う合う時に使うあの得点表です。
色画用紙の丸を、さらにきめ細かく小さく切り抜いていました。色もきれいに塗って。
さて出来上がったら、さっそく使ってみるよ。ここで他のクラスへ。続きは、あとで。
年中 英語   1,2,3月や季節の花の名前を英語で発音したり、
ジャンプや泳ぐ、走る、歩くなど動きを言葉を身体を使いながら発音します。
普段遊んでいる活動がこの時間は、すべて英語になります。
年少、「今日は、しゃぼん玉を飛ばすよ!」という導入で、最初に薄墨を使い、しゃぼん玉を飛ばしました。
絵の具の活動を数回入れていますので、「墨」といってもこども達は、黒い絵の具程度しか認識していません。
実際に塗り始めてみると、「あれ、薄いよ!」と子ども達の声、
でも、この薄い墨、絵の具とは違います。
あとから、絵の具を塗っても色落ちしません。
年少で、墨を使うのは、早いと思われるかも知れませんが、それぞれの特性をしり、
他の素材のものと組み合わせていく中で、いろいろと発展していきます。
こども達にとっては、早いか遅いかではなく、
体験したことは、そのまま、それに興味があれば、自分の中に取り入れて、
それを咀嚼(積み上げて学ぶ)していきます。
しゃぼん玉をお空に飛ばそうと投げかけることで、
丸ではなく、触れば弾力のあるような丸の形にも幅が広がります。
どんな色のシャボン玉にしようかと、薄墨で描いたあと、絵の具、コンテ、クレパスで色をつけると
さらにカラフルなしゃぼん玉が完成し、
子ども達の作品に生命が吹きこまれます。
大きなしゃぼん玉が、たくさん飛びましたね。年少さん
次にはどこへ飛んでいくのかな。飛ばすのかな。
海かな、野原かな、街かな、遊園地・・・かな?
 
じゃぼん玉の後は、壁面をさらに発展させました。ここに至るまでの過程を少々、
4種類の絵の具で手形を押した魚のうろこを貼り付けたあとも、
こども達からいろいろと声が出てきました。
「今度はサメを作りたい!」「でも食べられちゃうよ!」「水槽が別なんだよ」「じゃ、タコにしよう!」・・・。
子どもたちからは、タコやイカ・・・などいろいろと出てきました。
その中から、タコを取り上げて、「タコの足ってどんなものかな?」とさらに声かけし、
「家でも聞いてきてね!」とお話しすると・・・。
翌日、「ぬるぬるしている」「赤い」「こーゆーお口だよ」と口をとんがらせたりと
様々な声が聞こえてきました。そういう過程を経た上での導入です。
今日は、あらかじめ絵の具とビニールを準備しました。
そして
細長い透明のビニールに赤の絵の具で模様をつけていくと、
こどもたちの活動は、単なるぬたくりですが、
出来あがった作品を広げてみると・・・、
なにやら赤い足のようなものが、これって、多分海に住むタコさん(タコの足?)になりそうです。
まだ年少では、年長のように見立てて想像するのは、出来にくいので、
ある程度、担任が形を意図的に広げていきます。出来あがった、細長いものをこどもがみると、
赤い、長い、タコの足・・・を連想しやすくなります。この後は、タコの吸盤をどう作っていくか、
これまた担任のセンスの見せどころ、どう変化させていくか、とっても楽しみなところです。
すみれ組 先ほど作った得点表を実際にどう使うのでしょう。
この時間は、グループ毎で、ミニリレーを行いました。
バトン代わりに友達に手でタッチして、ボールを渡します。
さて先ほど作った得点表の出番です。
なるほどね、この得点表ってそう使うんだね。
目で見せて、実際にゲームをしてルールを教え、得点表で結果を貼りだす。
こども達が、この得点表の意味を理解しながら、さらに友達と競い合う中で、ルールを学んでいきます。
得点表の一位のチームに丸を貼っているところ。
一位のグループは、自分達に一点入ってことにとっても嬉しそうです。
年長  ひまわり組  今日は、「夜の幼稚園って、どんなところかな?」という導入で、
2種類の画用紙(黒、紺)に描いてもらいました。
今週の金に幼稚園でお泊り保育があるため、
こどもたちの想像もとっても広がっています。なにやら怪しく光っている絵、オバケのようです。
バックは色の濃いものにして、描いた絵が浮き出るように、工夫しました。
こども達の想像は、とってもリアルです。
   
年中 さくら組  現在壁面で花火が上がっていますが、その花火の下で、どんなことをしようと投げかけたところ、
お祭りしようということになり、この日は、綿あめ、焼きそばを作成しました。
いらっしゃい、いらっしゃい、この綿あめおひとついかが?こどもたちの楽しそうな声が聞こえてきそうですね。
年長 ふじ組 こちらも同様に、夜の幼稚園です。
お泊り会への期待もあり、花火を上げたり、楽しんでいる様子がよく描かれていました。
みなそれぞれ異なる絵、色使いがとってもきれいでした。
今日は、きつねうどん、茶碗蒸しです。麺類は、この時期とっても食べやすくて好評です。

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